えーと、このブログを書いていたら、2度も文章が消える、という怖ろしい現象が起こったのですが、こんなこと今までになくて……、挫けそうでしたが、挫けずにいきますっ

数々の映画賞を受賞した「ザ・ムーン」(提供:ロン・ハワード、監督:デイヴィッド・シントン)を観た。

映画中ではNASAの蔵出し映像が使われ、実際のアポロの宇宙飛行士たちのインタビューが紹介されている。

私がこの映画を観たいと思った理由は、
☆月が好きだから。
☆ドキュメンタリーが結構好きだから。
☆以前「ブライアンとミック・ジャガー part11」で書いた、↓の文章を思い出したから。
「ミック・ジャガーの真実」(クリストファー・アンダーセン著、福武書店)より

※引用※

1969年7月20日、アメリカの宇宙飛行士が月に着陸した。ミックはこの感動的瞬間をマリアンヌとではなく、マーシャ・ハントと分かち合いたかった。彼はすわって、彼女に手紙をしたためた。日付けは「日曜、月」とだけ書いた。ほとんど毎日のようにかけるマーシャへの電話の中で、ミックは彼女についての曲を書いていると語った。<ブラウン・シュガー>と名づけるつもりでいた。(彼は彼女にはタイトルの意味全部を知らせなかった。<ブラウン・シュガーことブラック・プッシー>が正式なタイトルだった)。

最近のインタビューでミックは「ブラウン・シュガー」を映画”ネッド・ケリー”の撮影中のオーストラリアの草原の真ん中で書いたと話していますね。

1969年7月20日ということは、ブライアンはもういなかったんだなあ、つまり人類初の月面着陸を見られなかったんだなあと思ったり、「月面着陸40周年」という文字を見て、ブライアンが亡くなってからも40年かあ、と思ったり、とにかくいろいろな想いが押し寄せて、この映画、観よう!と思ったのだ。

1961年5月25日、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領が「60年代中に人間を月に着陸させ、無事に地球に帰還させる」と国会で演説。(しかし1963年11月22日、月面着陸の実現を見届けることなく、ケネディ大統領は暗殺される)

1967年1月27日、アポロ1号事故。訓練中に、発射台の船内での火災により3人の飛行士が殉職。

1968年12月21日、アポロ8号打ち上げ。人類が初めて地球の軌道を離れる。乗員は初めて丸い地球を見た人間になる。

そして、
1969年7月16日、アポロ11号打ち上げ。

1969年7月20日、月面”静かな海”に着陸。ニール・アームストロングが人類初、月面への第一歩を踏む。

月から見た地球は生き生きとしていて瑞々しい。

対照的に、月は砂漠が支配する世界。美しい汚れなき砂漠の世界。

「地球は、この広大な宇宙という砂漠に浮かんでいるオアシスだったのだ」

映画の途中、何度か涙ぐんでしまった。

月面着陸に向かう男たちの情熱、聡明さ、人間らしさ。

月面着陸を果たした宇宙飛行士たちは全世界から英雄のように注目されることになったが、その後の人生が決して楽しいことばかりではなかったというのが、インタビューを通して伝わってきた。

月面に初めて立ったニール・アームストロングは映画中のインタビューには登場しませんが、映画の製作中、監督とはずっとメールのやりとりをしていたそうだ。

現在は世捨て人のような暮らしをしているとのことですが、一躍有名人になった後、今は目立たずそっと穏やかな生活を送っているということだろう。

私はブライアン・ジョーンズがらみで、このブログで60年代のことを書いていますが、60年代とはなんていろいろなことがあった、ある意味エネルギッシュな時代なのだろう、と思った。

一方で、月を目指し、研究、訓練に情熱を傾けている人たちがいる。

もう一方で、遊んで浮かれて、夢に向かって突っ走り、取り囲む人々に翻弄され、ドラッグに溺れ、自分の行き場所を見失いそうになってしまった人たちがいる。

「ブライアン・ジョーンズ 孤独な反逆者の肖像」(マンディ・アフテル著)より

※引用※

60年代を成り立たせたものはいったい何だったのだろうか? それは要約すれば金(カネ)ということになると言う人もいる。つまり当時は経済的発展が目ざましかった時期で、経済的自由は当然のことのように思われていた。そして豊かさは余暇を生み、余暇は芸術を生む。

――つまり、その気になれば、夢のようなことでも実現できるような時代だった、ということでしょうか?

宇宙飛行士のインタビューより。
「我々は月を知ることで、実は地球について知った。遠く離れた月で親指を立てると、親指の裏に地球が隠れる。全てが隠れる。愛する人たちも、仕事も、地球自体の問題も、全て隠れてしまう。我々は何と小さな存在だろう。だが何と幸せだろう。この肉体を持って生まれてきて、この美しい地球で、人生を謳歌することができて」

ふと、私自身の経験を思い出した。

あまりにもスケールが違いすぎる、ちっぽけな経験かもしれませんが、富士山の夜間登山をしたときのこと。

見上げると、空が近くて、月がぽっかりと浮かんでいて、星が煌いていた。

「ひとつだ」
と思った。

地球も、宇宙も、ひとつで、私はその地球の中の小さな細胞のひとつなんだって。

孤独だとか、孤独じゃないとかいう問題じゃないんだって。

生きている意味もなにもかも、もっと大きな視点で見極めるべきものなんだって。

――月まで行くのは中々できなくても、自然の中で宇宙を感じるような体験をすると、ちょっぴり人生観変わるかも、です。

登場する宇宙飛行士たちは、1930年生まれなどで、ミックたちよりもずっと年上で、なのに若々しくて、変わらない聡明さで、でも全然気取っていなくて、ステキなおじさま(おじいさまと言うのは失礼な気すらしてしまう)でした。

月面着陸を喜ぶ日本人(何故か水着姿)も出てきて、ちょっと笑えました。

以前観たような気がするのですが、あらためて映画「アポロ13」(アポロ13号は月面着陸を果たせなかった)を観たくなった。

私たちは宇宙の奇跡である素晴らしい地球という星に感謝して、もっと愛して、もっともっと大切にしなければいけないのでしょう。



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