「ミスター・ロンリー」(監督:ハーモニー・コリン、キャスト: ディエゴ・ルナ 、サマンサ・モートン、他)を観た。
2007年公開のこの映画、何故観たかというと、アニタ・パレンバーグが出演している、と知ったから。
アニタについてのブログ記事はコチラ↓
「ロック・スターの女たち」アニタ編
最近のアニタをぜひ観たい!とばかりにレンタルしてきたのだ。
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あらすじ
さて、アニタについては後回しにしますが、この映画、中々味わい深かった。
2つの別々の物語が絡まりあって展開していく。
1つはマイケル・ジャクソンのモノマネをして生きている青年の物語。
もう1つは信心深く、奇跡を信じるシスターたちの物語。
何も関係ないような2つの物語が、実は1つのテーマにつながっている。
↓以下、あらすじ
自分が嫌いで、自分に違和感を持っているパリに住むアメリカ人の青年マイケル(ディエゴ・ルナ)は、
「自分自身を見つめるより、他人のいい面をマネるほうがラクだ」
と、マイケル・ジャクソンとして生きていた。
素のままの自分では、社会に適合できないからだ。
そんなマイケルが、マリリン・モンローとして生きる女性(サマンサ・モートン)と出会う。
彼女はスコットランドの山の中のモノマネ芸人が集う館に住んでいて、マイケルをそこに招いた。
館ではマリリンの夫のチャーリー・チャップリン、娘のシャーリー・テンプル、マドンナやジェームス・ディーンらが共同生活を送っていて、マイケルを歓迎してくれた。
マイケルはマリリンにプラトニックな恋心を抱き、そんな日々に幸せを感じ始めていたが……。
独りぼっちで、傍観者にしかなれない戦い
一言で言ってしまえば、切ない。
不器用で、純粋で、ナイーブなマイケルが、マリリンが、必死に生きている。
そんなに難しく考える必要ないのにと思えてしまうことを、一生懸命考えて、それらに向き合おうとしている。
彼らは、そうするしか人生に対処する術を知らないから。
奇跡が起こり、「人生は素晴らしい!」と有頂天になったと思ったら、いきなり絶望へと突き落とされる。
何が切ないかって、孤独な青年が恋をして、その恋が成就して孤独ではなくなってハッピーエンド、というふうなありがちな展開になっていないところ。
結局、彼は孤独なままで、更に厳しい現実を受け止めることになってしまう。
答えを探し続けている、いえ、答えはもう出ているとも思いながら、彼は自分を守っていた殻を捨てて生きていく決心をする。それが今までよりも険しい道になってしまうとわかっているのに。
この映画を観ていたら、ミスチルの「Tomorrow Never Knows」を思い出した。
♪勝利も敗北もないまま 孤独なレースは続いてく♪
そう、正に、こんな感じ。
生きていくために戦い続けるしかない、でも何と戦っているのか、そして自分は勝っているのか負けているのか、そもそもこの戦いに勝敗なんてあるのかもわからないまま、ただ戦い続けている。
独りぼっちでも、傍観者にしかなれなくても。
お目当てだったアニタについて
御伽噺のような綺麗な映像、でも実はとてもリアルな物語。
後から、じんわりと心にしみてくるような印象深い映画。
まるで、温もりと切なさに満ちた涙の海で泳いでいるような気持ちになった。
さて、お目当てだったアニタですが、
「この人がアニタだ」
と言われてもわからないほど、60年代のアニタとは変わってしまっていました。
役作りで、ああいう風貌だったのでしょうか……。
実際の年齢よりも10歳は老けて見えました。
しかも結構大柄(175cm)のはずなのに、小さなおばあちゃんにしか見えませんでした。
アニタ……、女優なのに……、モデルだったのに……、もうちょっと若々しくいられないものなのか……。
日本語字幕がついている映画予告には、アニタが出てこないので、↓の映像を選びました。
43秒頃に出てくるのがアニタです。
じぃっと見ていると、なんとなく私が知っているアニタの面影を感じたりしますが、それはともかくとして、アニタのお陰で、この映画を観ようと思ったわけなので、ステキな映画に出会わせてくれてありがとう、とアニタには感謝したいと思います。
映画の冒頭から流れるボビー・ヴィントンの「ミスター・ロンリー」が、この切ない映画を象徴しています。
しかし、↓の映像には映画を盛り上げるこの素晴らしい曲が使われていません;
なので、無謀にも、下に続けて、日本字幕版予告を紹介しておきます。
MISTER LONELY Movie trailer
Mister Lonely 予告
孤独な男さ
僕はミスター・ロンリー
僕には愛しい人が 誰もいない
独りぼっちなんだ
ミスター・ロンリーさ
電話できる相手が いればいいのに
流れを変える、意識を変える☆
ライター、タロット占い師、ムビラ弾き♪
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