「博士の愛した数式」(原作:小川洋子)という映画を観た。

原作を読んで、ぜひ映画の方も観たいと思ったのですが、観てよかった!

本当に愛にあふれた素晴らしい映画だった。

「永遠の真実は目には見えない。心で見るんだ」
「見えるものは見えないものに支えられている」
という台詞が印象深い。

私自身、この世には見えるものよりも見えないもの(例えば、人の心など)の方が絶対多いと思っていて、
でも見えないものを感じていく心を持っていたいと思っているので、この台詞が心にしみたのかもしれない。

原作を読んだ後、映画化された作品を観ると、大抵の場合がっかりするのですが、今回は違った。

原作から勝手に想像していた世界が、より一層強い色と輝きをともなったリアルの世界になっていた。

寺尾聰さん、深津絵里さんは正に物語のイメージにピッタリで、お二人のやさしさや笑顔に心を打たれてしまう回数は何度もあった。

また、空気感を漂わせる風景も素晴らしかった。

事故のため、80分しか記憶を保つことができない博士と、家政婦、またその息子の出会い。

そして博士と、博士の義姉である未亡人との哀しい関係。

小学生から高校生へと成長していくルート(深津絵里演じる家政婦の息子。頭のてっぺんがぺったんこなので、博士から”ルート”と呼ばれるようになる)が、大人になっても博士に頭を下げて頭のてっぺんを見せる。

その頭を子供の頃と同じように愛しそうになでる博士。

言葉なんかなにもいらない。

目には見えないかもしれないけれど、確かに、そこには決して忘れることがない、決して偽りではない、あふれんばかりの愛がある。

始まる15分くらい前に行ったら、席がもう空いていなくて立ち見になってしまい、
「立ち見になるなんて、断りなかったのに!」
と、2時間弱の映画を立ちっ放しで観ることに不安があったけれど、疲れも全く感じないくらい、いい映画だった。

原作とはちょっと違う部分もあるけれど、いい映画なので、興味のある方はぜひぜひ。
おススメです。




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