「ALWAYS 三丁目の夕日」を観た。
小さい劇場は満員で、かろうじて一番前の席に座れた。
舞台は東京タワーが出来た頃(昭和33年)。
テレビがきた、冷蔵庫がきた、といっては大喜びの時代。
主要人物たちがみんな泣きたくなってしまうくらいいい人たちばかりで、純粋すぎて、胸が熱くなる。
みんなが様々な思いを抱えて一生懸命だったり、血のつながりばかりが全てではないということを感じられたり。
ひとりで過ごしているときはなんともないのに、誰かと一緒に過ごすやさしいぬくもりに慣れてしまった後のひとりの切なさが、心のやわらかい部分をぐっとつかむ。
笑いあり、涙あり、の作品でした。
殺伐とした世界に落とされた一滴の清浄剤、のように。
じわりじわりと広がって融和して、いつのまにか心全体があたたかくなっていた。
50年近く前は、不便なこともたくさんあったかもしれないけれど、便利になった現代では感じられないような喜びや楽しさや人情があったのだ。
この作品が100%リアルではないとしても、日本にこういう時代があったんだということを忘れてはいけないと思った。
この時代を生き抜いた人たちがいるから、今の日本があるんだということも忘れてはいけないと思う。
いきなり便利な現代になったわけではないということを。
「博士の愛した数式」にも出ていたのですが、吉岡秀隆さん、演技うまいっす。
その他の俳優さんたちの演技も素晴らしい。
2時間以上の映画だったのに、全然退屈しなかった。
さっき、公式サイトで予告を観たら、また泣けてしまった。
映画のラストできれいな夕日を見ながら
”50年後もこんなふうな夕日が見られるといいね”
って言い合うような台詞があるのですが、
43年後の現在、私たちはあの頃のようなきれいな夕日を眺めているだろうか。
殺伐とした現実に疲れて、ホッとしたい方におススメの映画です。
じゃ、なくて、疲れてない方にもおススメの映画です。
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2011年4月30日 at 2:45 PM
公開当時映画館で見ました。
原作では男の子である六さんが、この映画では女の子。
それを聞いて「大丈夫かな?」と思いましたが、実際に見たらすごく良かったです!
最初はギクシャクしていた六と鈴木オート社長の関係。
社長が自分の間違いに気付いた時から良くなりました。
一番ホロリと来たのはアクマ先生のエピソードかな?
空襲で亡くなった奥さんと娘さんの話・・・・・。
2011年5月2日 at 1:56 AM
間諜X72さん、こんばんは。
私は原作は読んでいないのですが、六さんは原作では男の子だったのですねー
観たのが大分前なので、細かい部分をよく覚えていないのですが、
泣きながら観ていたのは覚えています。
リピーターも多い映画でしたよね。
またDVDで観てみようかな、と思いました^^