これまでも「あなたには帰る家がある」の記事を2つ書いてきました。

元々、山本文緒さんのファンということがあり、ドラマをチェック。

そして、ホント~に久しぶりにドラマにはまって、毎回チェックしています!

さて、いよいよ最終回を目の前にして、原作も知っている上で、ドラマの最終回予想をしてみます!

ネタバレ記事なので、注意してください!



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原作のラストと離婚届

原作のラストでは、2組の夫婦は、修羅場を乗り越えて元サヤに戻ります。

しかしドラマの、真弓と秀明夫婦はすでに離婚が成立、

茄子田夫妻も離婚成立寸前です。

前回、夫からサイン入りの離婚届を受け取った(茄子田)綾子。

さて、綾子は受け取った離婚届を提出するでしょうか。

提出するとしたら、2組の夫婦とも離婚成立になります。子供はいるものの、4人はバラバラの他人になってしまいます。

最終回のあらすじを見ると、綾子と秀明は、また付き合い始めるようです。(あんなに嫌がっていたのに、秀明はなんなの?^^;)

秀明との生活を望んでいる綾子は、当然、受け取った離婚届を即提出する、と普通は考えます。

しかし、それは、あの綾子ですから……、一筋縄ではいかないような気がします。

だって、ワケアリ綾子を受け入れてくれて、息子を我が子のように育ててくれた夫の太郎を、いざとなったらそんなに簡単に手放すでしょうか?

離婚届も結婚届も紙1枚の契約とはいえ、パートナーを求める男女はそのために振り回され翻弄されます。

案外、綾子は離婚届を提出しない、ということも有り得る気がします。

離婚届を提出したドラマの真弓を思い出してみましょう

一方、真弓は、秀明との離婚届を提出しています。

でも思い出してみてください。

離婚届を提出して役所から出てきた真弓は、別に嬉しそうではなかったですよね。

離婚経験者から聞いていた、晴れ晴れとした心境にはなれなかった。

浮気をされて許せない、だから別れた。

それでも真弓は、今でも秀明のことを嫌いではないと想像します。

好きだから許せない、好きだから裏切った秀明とは一緒に暮らせない。

ドラマでの情けない秀明と、何故かカッコいい茄子田太郎

それにしてもドラマでの秀明は情けなさすぎではないですか?

麗奈を追いかけていった、父親としての秀明は良かったけれど、真弓にも綾子にも太郎にも怯えすぎですよね。

真弓とよりを戻したいのなら、なんで綾子をまた受け入れるのかな?

それとも受け入れようとして、やっぱり「ムリ!」って展開になるのでしょうか。

綾子の事情を知った上で受け入れる男性は、太郎だけだと思いますけど。

 

そして、ドラマの太郎は、いきなりカッコいいです。

父親としても夫としても立派。

今までは威圧的でしたけど、自分のそういう態度に気づいていなかった感じです。綾子と、よりを戻せるなら、直していくのではないでしょうか。

息子の慎吾に、父親が違うことを子供の頃から話していたという、同居する母親にびしっと注意してもらいたいところですけど。母親には弱いのでしょうか。

ドラマだと、秀明よりも太郎の方がずっとカッコいいです。不器用だけど、ブレてない。芯がしっかりしている。

ドラマの茄子田先生、モテないキャラなのは不自然かな~

10話の太郎と慎吾の親子関係は素晴らしかった

10話では、慎吾が太郎の実の息子ではないことが明かされました。

慎吾はずっと、自分が太郎の実の息子ではないから愛されていないと感じていたのでしょう。

綾子の母親のお通夜で、太郎が慎吾のことを、

「うちの大切な一人息子の茄子田慎吾です」

”茄子田”を強調しながら紹介したときの、慎吾の表情に注目した人は多いでしょうか。

素晴らしいですよ! あの表情で、今まで抱えていた慎吾の苦悩、そして太郎の想いに気づいた喜びが表現されています。

言葉にするなら、「父さんは俺を息子として認めてくれていたんだ!」でしょうか。苦しみから解放された瞬間です。

また、茄子田夫婦が離婚するにあたり、慎吾は「父さんと暮らす!」と宣言します。

それを聞いたときの太郎の表情にも注目。

自分は愛情を注いできたつもり、誰にもわかってもらえなくても、息子の慎吾はわかってくれていたという喜びの表情です。

血のつながりがすべてじゃないですよ、うん。

10話では、茄子田親子の表情だけの演技が素晴らしすぎました

さて、最終回の展開予想!

原作が元サヤに戻る結末なので、ドラマがまったく違うラストにしてしまうのは考えられないと予想しています。

しかし、ドラマは歪みまくった状況になっていて、果たして元サヤに戻れるでしょうか。

元サヤに戻るとなると、真弓と秀明はまた婚姻届けを出すことになります。紙1枚の契約書ですが。

でも4人がパートナー交換をして、終わりという結末も想像したくないです。現代風といえなくもないですが、安易すぎます。

ドラマにおいての結論をどこに持っていくのかは、ドラマ制作者が考えている、次のことに大きく左右されると思っています。

「家」とはなにか?

タイトルである「あなたには帰る家がある」の”家”とは、なにを表しているのでしょうか。

ドラマ制作者が、”家”をどのように解釈しているかによって、ドラマの結末は左右されると思います。

こちらの記事のほうで、”家”に対する、私の解釈を書いています。

 

ドラマでは

「帰るところがない」

という綾子のセリフが出てきます。

 

10話の母親のお通夜の席で居心地の悪い想いでいた綾子に、太郎が、

「帰ろう」

と声をかけます。

綾子は太郎について、お通夜の席から帰っていきます。

綾子は太郎に「帰ろう」と声をかけてもらえて、ホッとしたように見えました。「(一緒に)帰ろう」と声をかけてくれた人がいたことで。

 

帰るけど、綾子が帰ったところは、太郎と一緒に暮らしてきた家ではありません。

 

このドラマにおける”家”とは、住んでいる(住んできた)住居という意味だけではないのではないでしょうか。

上にあげたブログでも書いていますが、”心の拠り所””ホッとできる場所”または、”一緒に生きていくパートナーの隣のポジション”なのではないでしょうか。

 

「雨降って地固まる」ということもありますが、ゴタゴタあった2組の夫婦が何事もなかったかのように元サヤに戻るとも思えません。

だけど、ゴタゴタしたからこそ発見できたお互いのこと、お互いへの想いを再確認し、許し合って、元サヤに近い関係になるのではないかと想像します。

 

それに、互いの悪いところをバシバシ指摘しあう真弓と綾子は、意外にも良い友だちになれるかもしれません

麗奈と慎吾が付き合い続け、結婚したら、4人の親たちは親戚同士になります。

 

ざっくりとした最終回予想ですが、私の予想は、元サヤに近い関係になる!です!

 

このブログ、大幅に予想を外しても潔く、削除はしません^^

最終回後に、感想を追記します、たぶん。

 

⇒最終回を観終えて、またブログを書きました。

 

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