「サンタクロースっているんでしょうか?(Is there a SANTA CLAUS?)」は、「一家に一冊!」というくらいの良書です。
中村妙子・訳 東 逸子・絵
8歳の女の子の疑問にニューヨーク・サン新聞がこたえた社説
この絵本の内容は、ニューヨーク・サン新聞社が8歳の女の子の疑問に「社説」でこたえたものです。
友だちに「サンタクロースなんていない」と言われた女の子が、父親に聞いてみると、
「サン新聞に聞いてごらん」
と言われ、手紙を出したのです。
おねがいです。おしえください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
バージニア・オハンロン
1897年9月21日のニューヨーク・サン新聞「社説」で、同社の記者、フランシス・P・チャーチがこの質問にこたえました。
こんなたいせつなしつもんをするほど、わたしたちを信頼してくださったことを、記者いちどう、たいへんうれしくおもっております。
サンタクロースって本当にいるの?
この「社説」が素晴らしかったので、今では古典のようになっているとのこと。
このように本にもなっているし、クリスマスの時期が近づくと取り上げるメディアもあります。
さて、8歳の女の子の疑問に、記者はなんてこたえたのでしょうか?
バージニア、おこたえします。サンタクロースなんていないんだという、あなたのお友だちは、まちがっています。
大の大人の頭が良いはずの新聞社の記者が、このようにこたえました。
この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。
これ以上は、ネタバレになるので書きません。本を読んでみてくださいね。
質問にこたえてもらった8歳の女の子だったバージニアは、その後、教職に就きました。
リタイア前の3年間は、長期にわたって入院生活を送っている子供たちのためのブルックリンの公立学校で副校長をつとめ、81歳で亡くなりました。
サンタクロースがいるって信じたかった
個人的な思い出話になりますが、子供のころ、毎年、クリスマス・イブの夜にサンタクロースが来ました。
枕元に、長靴に入ったお菓子を置いていってくれたのです。
朝、目を覚まして「今年もサンタクロースが来てくれた!」と、子供心に喜んでいました。
決して高価なものではなかったはずの長靴に入ったお菓子を、何日もかけて少しずつ食べました。
中学生になった年、クリスマスの朝起きたら、サンタクロースは来てくれていませんでした。
「今年はサンタクロース、来なかったね」
と親に言うと、
「もう中学生なんだから、いいでしょ」
と言われました。
わかってはいたけれど、軽くショックを受けました。長靴に入ったお菓子は、サンタクロースからのプレゼントなんだって、信じていたかったんですね。
サンタクロースが、ふん装していた?
SNSで、サンタクロースについてのやり取りがされていたことがありました。
誰かが、
「サンタクロースの正体は親だよ。クリスマスの夜、眠れないでいたとき、親がプレゼントを置いていくのを見てしまった」
と発言しました。
そのときの、そこの管理人さんのコメントが秀逸でした。
「サンタさんが親のカッコしてたんとちゃう?」
――ほっこり♡
そうですよー、サンタクロースは時々、親のふん装をしてプレゼントを置いていくんです!
クリスマス・プレゼントにもおすすめ♥
たくさんの本を処分しましたが、この本は今でも本棚に並べています。
子どもにもわかる内容ですが、大人の心もあたためてくれる本です。
クリスマス・プレゼントに本っていうのも、素敵ですよね!
質問をしたバージニア・オハンロンと、質問にこたえたフランシス・P・チャーチ記者
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