佐野元春さんがコメントをするというので録画しておいたTV番組を観ていたら、アルフィーがゲストで、サイモンとガーファンクルの「ボクサー」を歌っていました。

”僕は本当に哀れな少年なんです。滅多に身の上話はしませんが”
という歌詞で始まるこの曲。

懐かしい!

と思い、聴き入ってしまいました。

私は10代の頃、オリジナルではなくアルフィーがカバーしていたことから、この曲を知りました。(ちょうどアルフィーが売れてきた頃で、私も見事にそのブームにのってファンになったのでした)

「いい曲だなあ」
と思って、サイモンとガーファンクルのアルバムをレンタルしてきて、録音しました。

サイモンとガーファンクルには名曲がたくさんありますが、私は「ボクサー」が一番好きです。

というのは、ちょうどこの曲を知った頃、漫画「カリフォルニア物語」(吉田秋生さん著)を単行本で読んでいて、その中に登場人物が口ずさむのかBGMとして流れる設定だったのかよく覚えていないのですが、この「ボクサー」が出てくるのです。

「カリフォルニア物語」で感じられる、自分が崩壊しそうな哀しみと怒りをどこにもぶつけられないやるせなさと、この曲に漂っている雰囲気が、私の中ではぴったりとマッチして、「ボクサー」はとても印象深い一曲になったのです。

曲の中では特に、
”cut him till he cried out”
という弾けるような硬質な音の響きと、
”But the fighter still remains”
のパタパタとしたような音の響きが好きです。

あらためて見るとこの歌詞、最初は”I”という一人称で始まり、ずっと”I”なのに、最後でいきなり三人称の”he”になるのですね。意味深。

でもって、この曲、ちょこっと調べたところ、1969年の作品ですか? ひー、60年代の曲なんですかー。

今年2009年は1969年にブライアンが亡くなってから40年。

ちょっと前に観た「The Moon」という映画は1969年に人類初の月面着陸をしたドキュメンタリーだったし。

しかも今回録画しておいた番組は”FM放送開始40周年”がテーマで、つまりFM放送は”1969年”から開始されたということなのです。(だから”ボクサー”を歌ったのでしょうけれど)

うーん、ブライアンのブログを書いている私は、こじつけかもしれませんが、1969年を意識しろ=40年目を忘れるな、と言われているような気がしてしまいます。

話を戻しますが、私としては、オリジナルよりアルフィーが歌っている「ボクサー」の方が好みです。

オリジナルより好きだなんて、不思議ですが。

それにしてもアルフィーのお三方はずっと変わらなくて、素敵ですね♡

あ、そうそう、3月末からNHK-FMで佐野さんDJのラジオ番組が始まるので、チェックチェックチェック[E:notes]

とかなんとか書きながら、ご紹介するのは、アルフィーのカバーの「ボクサー」です。

寒いNYで辛くて故郷に帰りたいと望みながらも戦い続けるボクサー。

切なさの波に押し流されないように、堪能してください。

突き出されるグローブは
悲痛な声をあげるまで 彼を打ちのめし傷付けた
彼は怒りと屈辱の中で
”もうやめる こんなのは真っ平だ”
と思うけれど
どこにもいけずに 戦い続けている



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