映画館に観に行こうと思っていた「春の居場所」(監督:秋原正俊、主演:堀北真希)が、いつの間にか上映期間が終わっていて、ネットで無料配信していたので早速観た。

原作者の鷺沢萠さんは2004年に亡くなった。

実は本を読んだことはないのですが、本屋さんでよく見かける作家さんだったので驚いた。まだ若かったのに。

この映画のモトになった小説は、亡くなった鷺沢さんのパソコンの中から発見されたらしい。

1時間弱の短い映画。

この映画、好きだなあと思った。

大きな事件が起きるわけでも、大きな盛り上がりがあるわけでもない、淡々と描かれていく日常。

「なんで交換日記??」
と懐かしい響きに驚き、
「なんで携帯持ってないの?」
と不自然に感じたけれど、そっか、ちょっと昔の設定なのね。

懐かしいわ~、交換日記!

私も学生時代、やってたことがあった。

学校でたくさん話して、電話で話して、交換日記して、なにをそんなに伝えたかったのかって思うけれど、あの年代って、なんだかいろいろ思うことがあったなあ。

誰かに伝えたくて、聞いて欲しくて仕方なかった。

淡い恋心とか、春に向かっていく煙った空色とか、登場人物たちのぽわんとした優しさとか切なさとかさびしさとか、映画の雰囲気全体が好みだった。

ラスト、
「顔合わせてもわからないのかな」
って、ちょっと不思議に思ったけれど、顔つきも一番変わる時だから”わからなかった”も有るかもって納得した。

居場所を求める心理にも共感。

どんな時間帯に観てもいいと思いますが、私としては、
長さ的にも、雰囲気的にも、春の気配を感じ始めたこの季節に、そして眠れないのだか眠らないのだかわからない夜の遅い時間に観るのに、ぴったりの映画だと思いました。




スポンサーリンク


↓ポチっとよろしくです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう