「青春漫画 ~僕らの恋愛シナリオ~」(脚本、監督:イ・ハン 出演:クォン・サンウ、キム・ハヌル、他)を観た。
クォン・サンウの映画を観るのは「美しき野獣」に続いて2作目。
今回はまた全然違う役柄で楽しませてくれた。
ジファン(クォン・サンウ)とダルレ(キム・ハヌル)は幼なじみ。
13年間、何でも言い合える友情を育んできた。
2人にはそれぞれ恋人が出来た。
それでも一緒にいるのが楽しい2人。恋人と一緒にいるのとは違う安らぎを感じている。
「私たち、ずっと友だちでいよう」
と確認するように言い合う。
アクション俳優を目指しているジファンが夢を叶えたと思ったのも束の間、彼は交通事故に遭ってしまう。
絶望するジファン、それを見守るダルレ……、2人の友情はどうなっていくのでしょうか――
*あらすじ終わり*
大体のストーリー展開はわかっていたし、こうしてあらすじ(カンタンにまとめ過ぎたかも;)をまとめてしまうと、とてもシンプルな感じなのですが、子供時代の2人の表情とか、成長してから好き勝手なことを言い合い、喧嘩して、でもお互いを大切に思っている様子などが、観ていて微笑ましかった。
思わず顔が”にま~”っと笑顔になってしまうような、あったかさ。
またジファンが事故に遭った後、ダルレが、
「自分は何をしてあげられるんだろう」
と悩む姿は、リアルに愛するものに抱く感情だと思った。
それに対して彼女のお父さんがアドバイスをくれるのですが……、これから観る方たちのために内緒にしておきましょう☆
印象的な言葉がいくつか出てきて、でもメモもとれなかったのでアヤフヤな記憶なのですが、例えば、ジファンが、
「愛というのは非生産的なもので、愛では稼げもしない。でも僕は愛の素晴らしいことを1万個知っています」
みたいなことを(自分が書いたシナリオ中で)語るのですが、その内容が1、2、3、4、5、と5つくらい出てきて、
「与えることの喜びを知る」
「まわりのもの(花や木やその他の風景)の美しさを知る」
……のようなこと+3つ。
あと印象的だったのは、落ち込んでいるジファンにダルレはビデオを贈るのですが、その中で、真心について語っていたこと。
……感動したのに、何故覚えていないのだろう;;
あ、それと「思い出の現在進行形はなんだろう? 追憶中?」(だったっけな?)なんていう台詞もおもしろかった。
この映画は男女の間に友情は成り立つのか?っていうのが大切なポイントになっていると思うのですが、主演のお二方ともがインタビューで「成り立たない」とこたえている。
どうなのでしょうね?
でもこの2人ほど仲良くて、一緒にいて楽しい間柄なんだったら、もうそれは友だち以上でしょうって思うんですけど。
私は個人的に理想的なパートナーというのは、「友だち」であり「異性」であり「家族」であるような関係だと思っている。そして、この2人は正にそういう関係なんですね~^^
しかし「友だち」というのは何なのでしょう。
この映画の中で、「友だちだよね!」と確認しあう場面が何度か出てきたように思いますが、私はそんなことを確認しあうことがそもそも嘘くさい気がしてしまう。
「友だちだよね!」
と確認してくるパターンに限って、別に友だちじゃないような場合も多いし。
とにかく2人が可愛らしくて、まわりの登場人物たちも優しくて、心が温まる映画だった。
絶望した後の希望も描かれているし。
やっぱり絶望から人を救い出すのは「愛(&信頼)」なのねって、再確認!
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2006年8月24日 at 7:40 AM
「青春漫画」クォン・サンウ新作、出来は並、気楽に見たい
「青春漫画」★★★
クォン・サンウ、キム・ハヌル主演
イ・ハン 監督、2006年、韓国
もうすぐ公開の最新作をひと足先に見ました。
以下、重大なネタバレは特にありません。
韓国で大ヒットした
「同い年の家庭教師」のコンビのコメディ。
設定を変えただけで……
2006年8月25日 at 11:37 AM
『青春漫画』(2006年) ★★★☆☆
クォン・サンウ、キム・ハヌル主演、『青春漫画』を観てきました。サンウが来日していたニュースはチラッと見ましたし、予定通りPR活動をこなしたはずなのに、『僕の、世界の中心は、君だ。』や『グエムル』に、劇場数や注目度で差をつけられてるような気がするのはどうし……