※お断り
このブログは本のレビューというより、本を読んだ私の「夢」について、本を読んであらためて考えたこと、心がけようと思ったことを綴っています。
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私には夢がある。
創作作品をチームで発信していくこと。
創った物語がさまざまな形になり、提供されていくこと。
受け手の勇気や元気や笑いや励ましになれる世界を創出すること。
創作物(映画、音楽、小説等々)に励まされ教えられて成長してきたので、発信する側になりたいと思ってきた。
伝えることが良いパワーになることを願いながら、伝えるのにベストな方法(わかりやすく楽しめる方法)をずっと考え続け、試行錯誤している。
夢の実現を目指す私がなにかのヒントになるかもと「夢と金」(西野亮廣著)を読んだ。
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夢を失いかけた思い出
高校生のころ、「漫画家になろう!」と思った。それ以外、考えられないほどだった。
見るもの、感じるものすべてが創作につながり、専門学校でも絵を学んだ。
しかしその後、漫画家さんのアシスタントになり、気づいてしまう。
「自分は絵の世界では勝負できない」ってことに。
気づいたというより、確信だった。
漫画家になることだけを考えていたから、夢が消えショックのあまり周りの風景が色を失い、やじろべえの軸がなくなったかのようにぺっしゃんこになった。
でも、気づいてしまったその事実から目をそらす(自分の心をごまかす)ことはできなかった。
どうしたら良いかと悩み抜いて、漫画家にならないのならと、就職し、正社員として働くことにした。夢も希望も失ったけれど、会社の人たちはみんないい人たちで、自分なりに精一杯貢献できるようにと過ごす日々。
ストレスでアレルギーになりながら働いていたある日、夢を取り戻す瞬間がやってくる。
漫画家への夢を失ったとき、自分は絵を描くというより物語が創りたいのだと気づき、漫画の原作になるかもと小説を書こうとした。
その書きかけの原稿が出てきた。
書きかけていたことも内容もすっかり忘れていて、何気なく目を通してみると。。
「おもしろい、、、」
我ながら、おもしろかった。なのに、これからどうなるの!?というところで切れている。
「これ、最後まで書かなくちゃダメでしょ!」
興奮した。
創作の手段は絵だけじゃない。私には小説が書ける!
周りの世界が色を取り戻した。
夢が戻ってきた。「神様、ありがとうございます」と思ってしまうほどうれしかったのを覚えている。
手段を変えることにも挑戦
その後、原稿を書き上げて投稿すると、なんと出版社から連絡が!
別の原稿も書き上げて投稿していたところ、もう一社からも連絡が!
20代前半のころ、なんと2社から小説出版のお話をいただいていた。
が、それが実現することはなかった。(説明すると長くなるので割愛)
作家デビューできなかったものの、一度失いかけて取り戻した夢を放したくはない。
とはいえ、生活費は稼がねばならないので、バイトをしたり正社員になったりして働いた。
創作したいとはいっても、机にかじりついていたいわけではない。
また、「仕事をする(働く)=生産的な活動」は、やりがいもあるから、創作以外の仕事も精一杯の気持ちで取り組んできた。社会人生活を送って学べたこともたくさんあった。
仕事をしながら執筆して投稿して落選を繰り返すなかで(最終選考まで行ったり、佳作なら受賞したりした経験は有り)、自問自答する。
私は創作を通して、なにをしたいのだろう?
伝えたいことがあるから、創作してるんだよね。
ならば、こんなことを繰り返していても、誰にもなにも伝わらない。
伝える手段は小説だけではないのでは?
いろいろな手段を試してみよう!
と、思いつき、さまざまな創作手段を試してきた。(もちろん投稿もしつつ)
たとえば動画、音、ビーズ細工、生け花、ホームページ、ブログ、自費出版、電子書籍出版、インタビュー、歌、ダンス、詩、占いetc.
絵の世界では勝負できないと思ったものの、絵のほうが伝わるのかもと思い、絵も描く。
そして私は途中まで、
「夢は創作作品を伝えることであって、それによって稼ぎたいのではない」
と思っていた。
創作活動をして、それが少しの人たちにでもあっても届けられて、楽しんでもらえたらうれしいのだと。
でも気づいた。それが夢なら、もうとっくに叶っている。
自費出版の小説を出したとき、ネットを通して知り合った方たち、知り合い、友人に楽しんでもらえたから。
だけど、それで終わりとも思っていないし満足もしていない。つまり。
「仕事としてやっていきたいんだよね。もっと集中して力を入れたいんだよね。仕事にしたいってことは稼ぎたいってことだよね」
私はまだ夢を叶えていない。
需要だけではなく価値をつける
「やりたいことはわかっているのに、仕事にむすびつきません」
あるインフルエンサーの方の投稿にコメントしたことがある。
「じゃあ、あとは需要だけだね!がんばって!」
とお返事をいただけた。ほっこりした。
本当にそう。今まで私は「いくら好きで得意なことがあったとしても、需要がなければ仕事にはならない」と思ってきた。
つまり仕事にしたいのなら需要を探せ、と。
それはその通りなのだけど、本を読みながらいろいろと考えていて、あらためてハッと気づいたことがある。
需要”だけ”じゃダメなんだ。
自分がすることの価値を高めていかないと。
たとえば、
「この仕事できる人~」
という募集、つまり需要があった場合。
その仕事ならできるからと応募すれば、採用されるかもしれない。
でも、そこで抜きんでるためには、他の人と同じような仕事ぶりではダメ。
自分の仕事の価値を高めていかないと。
たとえば他者と比べて「スピーディー」「丁寧」「工夫がある」など。
「この人でなければ」
の仕事ができれば、次は名指しで仕事の依頼がやってくる。
創作であれば、他と差がないものではなく、
「この人のが好き」と思ってもらえる唯一無二の魅力がなければ、その他多くのなかに埋もれてしまう。
需要を追うだけでは、数が必要な場合には必要とされるかもしれないけれど、「自分だから」必要とされる仕事にはつながらない。
人間性(人間力)も大事
本には、ある程度のクオリティがあるのなら、あとは「誰から買うか」で選ぶようになると書かれている。
「どの商品を買っても『機能』は大体同じ」という世界戦では、どの商品を買っても機能は大体同じなのだから、「誰から買うか?」という基準が力を持つ。
確かに、AI時代になろうとも、人間性(人間力)は大事。
同じお金を払うのなら、気持ち良く払いたい=好感を持てる人に払いたい=満足度が高いほうがいい
しかし、もちろんクオリティも大事。
いくら人間性が良くても、クオリティが低いものにお金を払いたいとは思わないだろう。
受け手が満足できるものを提供しなければ。
「夢と金」には高すぎる技術は不要とあった。
満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名は「オーバースペック」と呼ぶ。
「オーバースペック」は自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。
個人的には自己満足も大切と思う。けれど、自己満足にこだわり過ぎるのは違う気がするし、仕事の場合、なにより相手が求めているものを最優先して希望を叶えるべきと思う。
才能があるとかないとかは考えない
夢を目指すにあたって当たる壁に、
「自分には才能がないのではないか、目指す時間は無駄になるのではないか、早めに諦めたほうがいいのではないか」
というものがある。諦めるタイミングを図るみたいな。
私に関していえば、もう決めている。
「才能がないから仕事にならず稼げないのではないか」
を考えるのはやめた。
ダメか行けるかなんて、わからない。誰かさんがダメだと言っても、次の瞬間にチャンスが訪れるかもしれない。
奇跡はいくらでも起きる。やりたいのなら信じてやり続ければいい。
やりたいことがあって、それにこだわり続けても、なにも罪ではない。
なにも犠牲にしていないし、誰にも迷惑はかからない。
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本の内容に学び、実践に活かす
「夢と金」には西野さんの体験談が書かれている。
成功者の体験談は参考にはなるけれど、同じようにやれば成功するとは限らない。
西野さんだからこそうまくいった部分も大きいと感じる。
たとえば本を読むと「ラグジュアリー」を目指そうと思うけれど、そもそもそのためには前提として高い認知度が必要。
「プレミアム」とは「競合がいる中での最上位の体験」で、「ラグジュアリー」とは「競合がいない体験」のこと。
そして、
「ラグジュアリー商品」の値段を決めるのは、ラグジュアリー商品を取り扱っている人間だ。
さらに、
[プレミアム]=[高級]
[ラグジュアリー]=[夢]
であり、
[夢]=[認知度]ー[普及度]
認知度が高いのにモノが少ないから、ラグジュアリーの値段はいっくら高くても売れるのだということ。
前提である高い認知度を得るためには、仕事のクオリティを高め信頼を得ていく、コツコツした積み重ねが必要。
いきなり大当たりし、大成功して認知度が高くなることもあるかもしれないけれど、あまり現実的ではない。
また、
「機能」ではなく「意味」を売れ
「機能」はお金にはならない。
とあるけれど、ある程度の「機能」は必要だし、「意味」をつけるには、それなりの理由が必要。その理由づけには戦略があるのかもしれない。でも計算通りにはいかないものかもしれない。
結局は、コツコツとした積み重ねだよねと思うし、誠実に真摯にそうして積み上げたものには、底力が付いて、ちょっとやそっとでは崩れない強さがあるように思う。
経験を活かすのなら「計算通りの近道なんてない」と思う。結局「急がば回れ」だよ。
焦ると転ぶ。慎重かつ機敏に。アンテナ張って。
要するに、誠実さと真摯さ、思いやりと物事を俯瞰して見られる視野の広さを大切にして、目指す方向を見誤らないように進んでいきたい。
今はリハビリ中なので、在宅で校閲のお仕事をしながら、夢の実現を目指している。校閲に取り組んでいると、学ぶことが多く楽しい。言葉に携わる仕事でもあるし。
「読者に届けるものをチームで作り上げる」という点においては、やりがいもあり、夢に近づいている気もする。
本を読んで、なにかとても豊かな気持ちになれた。少し今まで見えなかった景色が見えたというか。
じっくりと自分なりの知識に落とし込んでいこう。そして実践しよう。それが大事。
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未婚の母と、登校拒否の高校生男子と、自称「うまく生きてる」あたしの物語。
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ライター・校閲、心理カウンセラー、ムビラ弾き♪
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