「BALLAD 名もなき恋のうた」(キャスト:草彅剛、新垣結衣 監督:山崎貴)を観た。

ドラマの最終回を観ては号泣し、お笑いを見ては笑い、ライブに行っては泣いたり笑ったりという、感情面で大忙しの私、
つよぽん主演のこの映画は絶対観たいと思っていて、そして公開日よりちょっと遅れて観てきた。

もう、大いに泣きました。感動しました。大切なこと、たくさん教えてもらいました。

御伽噺みたいな感じだな~と思っていたら、元になっているのが、映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」というアニメなのだそうだ。

この先、ネタバレあり

**あらすじ**

嫌なことからは逃げてしまうところがある小学生の川上真一は、ある日突然、タイムスリップする。
そこは天正二年、戦国時代。
男たちは国を守るために戦い、例え好きな人がいても、身分違いであれば、結ばれることもない、思いを告げることも許されないような時代だった。
春日という小国には井尻又兵衛”鬼の井尻”と呼ばれる無敵の侍(つよぽん)がいた。
又兵衛は国の姫君、廉姫(新垣結衣)と幼馴染であり、命をかけて姫君を守ってきた。
そして互いに身分違いの恋心を抱いていた。
又兵衛はタイプスリップしてきた真一に、現代の日本人が忘れてしまっていることを教え、又兵衛はまた真一に大切なことを教えてもらう。
国を守るための戦いが始まった。
果たして又兵衛は、廉姫のところに無事に戻ってこられるのだろうか……

つよぽん、カッコよかった!

出陣の際、真一が「このまま行っちゃっていいの!? 廉姫にもう会えなくなるかもしれないのに!」みたいなことを言った時に、
「国を守るために命をかけるのが、武士の幸せだ!」
みたいなことを言い切る表情。
(”みたいな”を連発して、すみません。正確な台詞が定かではないもので)

死ぬかもしれないとわかっていても、守るべきものを守るんだ!っていう、それが”武士としての幸せなんだ”って言い切る姿には胸が苦しくなった。

それに同じようにタイムスリップをしてきた真一の父親が
「家族を守るために逃げるんだ」
みたいなことを言った時に、自分自身が逃げてばかりだった真一が、
「仲間を見捨てるような人間が、家族を守れるわけがない!」
というような台詞。

その通り!と思って、ズキュン!ときました。

パンレットのインタビューの中で印象的だった言葉。

つよぽん
「やっぱり人を一途に想う気持ちや、大切に想う気持ちは大事なんだなと思いました。僕自身はいろんなものに流されてしまうし、なかなか純粋に考えるのは難しい。でも、又兵衛はとにかく真っ直ぐな男なので、すごく勉強になりました。僕にとっての男らしいことは何かと考えると、自分の持っている力を全力で出すことですね。それが何よりも大事だと思いました」

そうだよ~、そんな戦う男を女は応援したい、支えたいって思うんです。

新垣結衣さん
(簡単に想いを伝えられない時代に生きていた廉姫がやっと想いを告げられたことについて)
「廉姫はずっと言いたかったんだと思います。そんな廉姫を演じて、私自身は今の時代に生きているのに、想いを伝えないというのはすごくもったいないことなんだな、と改めて感じました」

想いを伝えることは恥ずかしいことでも、みっともないことでもない、とっても大切なことなんだって教えられた気がしました。

伝えればいいっていうわけでもないけれど、でも自由に想いを伝えることが出来る時代になったというのに。

伝えたい想いがうまく伝わらないっていうジレンマなどがあったとしても。

そして監督のインタビュー。
真一の父親の職業をカメラマンにした理由について。
「表現する仕事の人を一人いれておきたかったんです。たいてい、そういう人って一回は、自分がやってることがわからなくなっちゃうときがあると思うんです。でも、戦国時代の熱気というか、生きる力に触れて、もう一度カメラマンとしてちゃんと戦おうとする姿を描きたかった。逃げるのは簡単だけど、そうじゃなくて」

BALLAD(物語的、叙事的な内容の伝統歌謡)というタイトルの理由。
「音楽のような映画を作りたかったんですよ」

いい!
監督の感覚、とっても好き!って思いました。

音楽のような映画、映画のような音楽、

ドラマのような小説、ストーリーが浮かぶ絵画……、

作品たちは、ジャンルを越えて、受け手の心に訴えていくことがあります。

だから映画を作るのに”音楽のように”と意識することは、魅力的な作品を作り上げていくのに有効な手段(感覚)だと思います。

観客にとって、どういう映画になれば嬉しいか?
「今は、自分も含めてなんですが、大人が卑怯だと思うんですよ。うまいことをやろうとしている人が多すぎる。それに、うまいことをやった人がヒーローになっている感じがして、子供たちに悪い影響を与えている気がするんです。『そうじゃないんだよ』ということがちゃんとわかる機会を、この映画で少しでも与えることができたら嬉しいですね」

ああ、素晴らしい!

本当に。

バレなければ悪いことしてもいいのではない。

他人は騙せても、自分の心は騙せないはず。

うまくできなくて失敗してもいいじゃん。

失敗から何かを学んで、立ち上がって、また歩き出せばいいじゃん。

カッコよくなくたっていい、ごまかしながら生きていくんじゃなくて、自分の心に恥じない生き方をしていくことだよ。

でも、頑なに、人の意見を排斥するのもよくないけど。

などということを、いろいろいろいろ、たくさん、教えてもらいました。

大切な、宝物をもらったような気持ちになれた映画でした。

原案になったアニメも観てみたいな、と思いました。

テレビ放送もあるみたいなので。




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