「マリー・アントワネット」を観た。(監督、脚本、プロデューサー:ソフィア・コッポラ 出演:キルスティン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、他)
この映画を観ようと思ったのは、マリーの母親役(マリア・テレジア女帝)でマリアンヌ・フェイスフルが出ていると知ったから。
マリアンヌといえば、60年代のミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)の恋人としても知られている。
最近、ストーンズ三昧(というかブライアン三昧)の私にとって、60年代のマリアンヌを目にすることも多く、彼女には好感を持っていたので、出演していると知って、「観よう!」と思ったのだ。
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酷評が多かったけれど
でも観る前に、観た人たちの感想をアチコチで読んで、ひいた……
酷評が多い。
「駄作」「金返せ」「DVDで観れば充分」etc.
そんなに酷い映画なら、映画館もガラガラだろうと思っていたら、私が上映時間の30分くらい前にチケットを買ったときには「残席わずか」となっていて、始まってみたら館内はほぼ満席状態だった。
さてさて、期待しないで観始めた映画でしたが――、よかったですよ☆
私のマリー・アントワネットについての知識といえば、本当に薄っぺらいもので、若くしてフランスに嫁ぎ、王妃になり、後にフランス革命により処刑される、ということだけ。
「ベルサイユのバラ」で、マリー・アントワネットやこの時代のことを知っている方も多いそうなのですが、私は「ベルサイユのバラ」も、よく知らない。
いえ、正確に言うと、漫画ならチラッと見たことがある。
子供の頃、漫画の単行本を買い、そこに載っていた国王(ルイ15世)が天然痘で亡くなるときの絵が気持ちが悪くて、絵の上から見えなくなるように紙を何重にもして貼り、それでも気持ち悪くて、手元に置いておきたくなくて、友だちにあげてしまったことがある。
それ以来、私は「ベルサイユのバラ」とは縁がない人になってしまったのだ;
ほとんど知識がなくて映画を観たのが、かえってよかったのかもしれません。
映画のあらすじなど
マリー・アントワネット役のキルスティン・ダンストはそれほど美形というわけではありませんが、雰囲気が可愛らしいんですよー
14歳で母国オーストリアの運命を背負い、母親の命令でフランスに嫁ぐことになる。
愛犬とも引き離され、未知の世界に飛び込んでいく。不安と期待を抱えながら。
周囲からは子供を産むことを望まれるが、夫であるルイ16世は一向にその気になってくれない。
陰口をたたかれ、母親からの手紙でもそのことを指摘され、マリーは焦る気持ちを紛らわせるかのように、ドレスや宝石、お菓子などの浪費に楽しみを見出していく。
結婚から4年後の1774年5月10日、ルイ15世の崩御により、ルイ16世とマリーは19歳と18歳の国王・王妃となる。
その時の有名なフレーズ「神よ、私たちをお守りください。私たちは、統治するには若すぎます」。
ルイとマリーは結婚後何年も経ってからやっと結ばれ、1778年に第1子、長女マリー・テレーズが産まれる。
1781年には、長男ルイ・ジョセフを出産。(7歳の時、結核で死亡)
1985年、ルイ・シャルル(後のルイ17世)を出産。
1786年、次女ソフィーを出産するが、翌年死亡。
「パンがないなら、ケーキを食べれば?」なんて言ってない
フランスは経済危機となり、その責任がマリーの浪費癖にあると民衆から非難される。
「パンがないなら、ケーキを食べれば?」
というマリーが言ったという有名な言葉があるが、映画の中では「そんなこと、言ってない」と本人が呆れたように言っている。
そして1789年、フランス革命が始まる……
魅力的なマリー・アントワネット
私が、この映画を観てよかったと思ったのは、マリーに共感できたから。
これが高慢ちきな、イヤ~なタイプの女性だったら共感なんて出来なかったと思いますが、本当に無邪気で可愛らしいんです。
子供が産まれないこと(夫との関係)で悩むマリーとか、子供が産まれて、喜んで、子供をかわいがるマリーとか。
フェルゼン伯爵との怪しい関係もありますが、それも女性の心情としたら理解できるというか。
革命によって追い詰められ、それでも、最後まで夫のそばにいると言い張る、妻としての強さとか。
共感できるというか、好意を持てる、の方が近いのかも。私は”妻”、”母親”という立場を想像の中でしか理解することができないので。
ドレスを試着しながら、
「フリルがついているほうがいいわ」
なんていう、細かいところも、微笑ましくなってしまいました。
子役たちも、本当に可愛いんですー^^
マリアンヌ・フェイスフルが出ているから観てみたけれど
この映画はたぶん、マリー・アントワネットやこの時代のことについて詳しい方には、つまらないのかもしれません。
「史実と違う!」
と思ってしまったりして。
現代版「マリー・アントワネット」的な感覚で観るといいのかも。
実際、この時代にはなかっただろうってものが、画面中に出てきますし。
その現代版に、史実がのっかってる、みたいな。
だけど本当の真実なんて、なんなのかわからないしね、なんてふうにも思ってしまいます。
「パンがないならケーキを食べれば?」なんていうのは、本当にマリーは言ってないのかもしれませんし。
現代にも通じる、マスコミ(?)の情報操作だったのかも。
私にとっては、
「マリー・アントワネットについて、もっと知りたい!」
と思わせてくれる映画でした。
終わり方が呆気ないという意見もあるようですが、私はあれでいいんじゃないかなーと思いました。
栄華と没落といったような雰囲気を表していて。
マリアンヌ・フェイスフルについては、最初から出ると知っていなければ、気付かなかったかもしれませんが、今も元気なマリアンヌを観られて、満足です。
「パンがなければ・・・」発言については、コチラの記事で触れています!↓
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