2005年の秋のことだった。

歩いていたらいきなり耳に飛び込んできたフレーズ。

――わたしたちは 死ぬために 生まれたんじゃない――

足を止めて振り向くと、路上ライブをやっていた。

そのパワーに、歌にこめられたメッセージに惹きつけられて、聴き入った。

歌詞を聴いて、メチャクチャ共感した。

うまくいかないことがあって、自分の不甲斐なさに落ち込んで、そんな自分を励まして立ち直って、
それで歩き出したらまた躓いて落ち込んで……、なんて日々を過ごしている私。

でも心のどこかで、
”人は誰でも生まれてきた自分の役目っていうのがあるはずで、落ち込むのが私の役目ってことはないでしょ”
って思ってた。

気持ちはあるのに、目指しているものはあるのに、気付くとまるで前進していなくて愕然とする、

落ち込む、また立ち直る、の繰り返し。

それにしても進歩ないよな~って思ってた。

曲を聴いて、涙が出るくらい感動して、そうだよね、そうだよね!って思った。

人間ってさ、いつかは必ず死んでしまう。

でもいつかくる死のために生きてるわけじゃない。

大切なのは、生きている今、何が出来るのか、何をするかなんだよ、
たとえ明日死んじゃうんだとしても、今日のうちに何ができるかなんだよ、
って、私も漠然と思っていたことが強烈に伝わってきた。

CDが欲しいと思った。

だけどその時は時間がなくて、演奏が終わるまでいられなかったので、
MINXZONE
とバンド名だけ覚えてその場を去った。

帰宅後にネットで検索して、当時は路上ライブでしか買えなかったCDを買うために、ライブに足を運んだ。

メンバーともお話が出来て、サインももらって、その後もライブに足を運んだ。

路上だけじゃなくて、ライブハウスのライブにも行った。

ライブに行くと、感動したことを伝えたくて、メンバーと接する機会があれば、必ず感動を言葉にして伝えた。うまく伝えられていたかどうか、わからないけれど。

たぶん1年近く(またはそれ以上?)、全然ライブに行けなかったときがあった。

久しぶりに行った路上ライブで、変わらないメッセージを発信し続けている姿に、歌に、涙が出てきた。

相変わらず迷いだらけの私だけど、「これでいいんだよね」って、自分を肯定できる気持ちになれた。

ライブ後に、メンバーと話せる機会があって、絶対忘れられてると思っていたのに、私が言葉を発するよりも先に、
「久しぶりですねー!」
と声をかけられて、びっくりすると同時に、感激してしまった。

「覚えてました? 私のこと」
「もちろんですよー。今日はあのへんにいましたよね?」
私が立っていた位置まで見ていてくれた。

その後、今に至るまで、時間の都合がつけば、ライブに足を運んでいる。

毎回、歌う姿を見ているだけで涙がこみ上げてきてしまう。

伝えたい、伝えようという気持ちが強くて、それが伝わってきて、心がぐらぐら揺さぶられる。

前向きな歌詞を歌いながら、決してそれがノーテンキなだけのものじゃないってことも伝わってくる。

苦しみも、辛さも、自己嫌悪も、全部受け止めた上で、それでも前向きにいこうっていう想いが伝わってくる。

落ち込んだ気持ちでライブに行くと、そのヘコんでいる心を掴まれて揺さぶられて、
「大丈夫だよ! 大丈夫だから!」
って励まされているような気持ちになって、大丈夫じゃないと思っていた心が”大丈夫”になっていく。

前にMCでこんなふうに語っていたのが印象的。

路上ライブをやっても、誰も聴いてくれない時もあった。

「それでも、たった一人でも、自分の歌を聴いてくれる人がそこにいたのなら、私は、その一人のために一生懸命、心を込めて歌う」

その言葉にも泣きたくなるほど共感した。

私も創作物に対して、例え多くの人が評価してくれないとしても、たった一人でも「この作品に出会えてよかった」って思ってくれる人がいたなら、それでいい、って思っている。

もちろん、多くの人に評価されるなら、その方がいい。

でも、たった一人の人にでも、何かを伝えることができたなら、それが無意味なことだなんて思わない。

その一人の人の心に響く作品を創れたことをよかったと思える。

演奏している姿を、歌っている姿を見ていると、その言葉が決してきれいごとじゃない、本音だよねってことも伝わってくる。

表面だけカッコいいこと言ってても、本音は違うでしょっていうのが伝わってくるアーティストもいる。
でも、彼女(彼)らのその姿勢に嘘はないっていうのが伝わってくる。

そして私は、いつも涙ぐんでしまうのだ。

同時にたくさんの優しさとあったかさと元気と勇気とパワーをもらう。

一番最近、私のiPodに追加した曲「ここから」は、最初は明るい曲っていう印象だった。

でも聴けば聴くほど、それだけじゃない、いろいろな想いがこめられていて、苦しさも熱い気持ちも伝わってきて、そう、まるで噛めば噛むほど味が出るスルメのような曲なのだ。

路上ライブから始まって、2010年春デビュー、今年は国内外を含む100本ライブ決行中。

――MINXZONE――

たくさんの元気と勇気と前向きなパワーとあったかさをもらえるライブを、ぜひ体験してみてください。



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