「レス・ポールの伝説」を観た。
(監督、撮影、編集:ジョン・ポールソン)

この映画は、ギター「レスポール」を生んだ、93歳にして現役ギタリストであるレス・ポールのドキュメンタリーである。

ギタリストなら誰でも知っているレス・ポールの映画を、何故ギターを弾いたこともない、レス・ポールと言われても全くピンとこない私が観にいったかというと――

キース(リチャーズ)が出ていたからです!!

今、ブライアンとキースのブログを書いているので(中断してますが、必ず続きは書きます)、キースが出るのなら観にいかなくちゃ!と思ったのです。

キースはいきなり、最初に出てきます。

(確か)2000年にレス・ポールと一緒に演奏するシーンで登場するのです。

ブライアン絡みで、ほとんど60年代のキースしか知らない私にとって、キースは”20代のハニカミ青年”のイメージが強いので、レス・ポールとしっかり会話出来ている、そして堂々と演奏しているキースを観て、
「立派になったなあ」
などと、変に感動してしまいました。

ブライアンが観ていたら、きっと同じように思っただろうなあ、と思いながら、
いや、「キースばっかりずるい! 俺だって、一緒に演奏したかったのに!」と嫉妬したかな、とふと思いつき、
ううん、やっぱりブライアンは立派にミュージシャンやってるキースのことを誇らしく思っているだろうなんて思い直しました。

ギターも弾けない、レス・ポールも知らなかった私は、彼がどれくらい偉大な人物なのか、きっとずっと彼を敬愛している方々に比べれば、全然理解できていないのかもしれませんが、私なりに映画を観て感じたことを書いてみます。

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レス・ポール、
1915年6月9日、アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。

彼はギタリストであり、エレキギターの生みの親であり、レコーディング・エンジニアであり、多重録音を発明した人物である。

過去に5回グラミー賞を受賞し、現在93歳。

今でも現役のギタリストであり、週一回、ニューヨークのイリジウム・ジャズ・クラブでライブを行っている。

1948年に交通事故、1970年には鼓膜が破れるという事故に遭うが、リハビリの後、復帰。

1949年に結婚したメリー・フォードとデュオで出した曲がヒットし、「Les Paul & Mary Ford At Home」というTVショーは7年続くほど好評だった。

1950年代半ば頃からロックン・ロールが普及してきて、彼らの人気は低迷し、そして離婚してしまう。

今でも多くのミュージシャンが「レスポール」のギターを愛用している。

ミュージシャンたちから寄せられたコメント。↓

ポール・マッカートニー「ビートルズの初めてのギグはレス・ポールの”ハウ・ハイ・ザ・ムーン”だった」

キース・リチャーズ「彼は俺たちに最高のオモチャを与えてくれた」

ジェフ・ベック「彼のレコードは傷だらけになるまで聴いた。聴こえなくなったら逆再生で聴いて研究した」

エドワード・ヴァン・ヘイレン「彼がしてくれた事が無ければ、自分は今していることの半分も出来なかった」

B.B.キング「彼は生きた伝説だ。俺のヒーローだよ」

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レス・ポールは”スイッチひとつで電気がつくのが当たり前”ではなくて、”なんで電気がつくのだろう”と考えるような少年だったそうだ。

エレキギターも多重録音も、今では当たり前なのかもしれないけれど、最初に発明したことが素晴らしいのだと思う。

そして、今でも音楽に関わる人たちが、レス・ポールに感謝し、尊敬の念を忘れていないところも素晴らしい。

私自身、今あるものを当たり前だと思っていないだろうか、感謝の念を忘れてはいないだろうか、と考えさせられた。

当たり前のものなんて何も無いのに、今あるものを”当たり前”だと受け止めているのは、間違っていると思う。

レス・ポールのした仕事が、どれだけの人たちを幸せにしてきたか、どれだけ大きなものだったのか、語りながら興奮するミュージシャンたちの様子を観ていても伝わってくる。

そして彼の、観客(ファン)を幸せにするために弾いている、というスタンスも素晴らしい。

彼は”自分にしか出来ないこと”をしながら、聴き手がなにを求めているのかを感じ取ってきたのだろう。

93歳の今でもユーモアを忘れず、ステージ上でも笑い、観客は彼の演奏に酔いしれる。

ミュージシャンとして、これ以上幸福なことはないのかもしれないけれど、この先の彼の人生がより穏やかでありますようにと願う気持ちになった。(2009年8月13日 にレス・ポールは亡くなりました。享年94)

最後に。
この映画、単館上映なのですが、まるで視聴覚室のような会場、中々味わい深くてよかったです。




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