「美しき野獣」を観た。(監督・脚本:キム・ソンス、 出演:クォン・サンウ、ユ・ジテ)

こういういわゆるアクション映画は、私はあまり好きではないので観ない。

なのに今回は何故観にいったかというと、ただ単純に先日「悲しき恋歌」を観て、クォン・サンウの演技を大きなスクリーンで観てみたいな、と思ったからだ。

内容もおもしろそうだと思ったし。

甘さのかけらもない映画だった。

いえ、甘さというより明るさのかけらもない映画だった。

そしてやはり暴力シーンには、思わず目を瞑ってしまうところもあった。

それでもやはり、私はこの映画を観てよかったと思った。

誰にも飼いならされない一匹狼の刑事チャン・ドヨン(クォン・サンウ)と理性的な検事オ・ジヌ(ユ・ジテ)が、世間からは善人に見られている犯罪組織のボスを逮捕するために手を組む。

何が白で何が黒なのか?

単純に悪いものは悪い、正しいものは正しいではないのか?

単純なはずのことが、世の中では複雑になってしまっていることがある。

そんな理不尽さがこの映画を観ていて伝わってきた。

「愛なんて知らない」
とチャン刑事は言う。

愛を感じられるような環境で育ってきていないから。

でも違うでしょ、と私はスクリーンを見ながら思っていた。

知らなくないでしょ? 誰よりも知ってるでしょ?

愛を知らない人が、弟や母親のために涙なんて流さない、そのために捨て身で危険なものに立ち向かおうとなんてしない、
あなたが愛だと気付いていないこと、それが愛なんだよ。

チャン刑事の、野生的な、でもどこかやさしくて切なそうな瞳、
またオ検事からライターをもらった時に見せる嬉しそうな表情が印象深い。

ラストシーン、今まで姿を現していなかった野獣が現れる。

敵に対しては情け容赦のない、野獣。

1人の人間の中にも白と黒がある。

そして単純に白が正しい、黒が悪い、と言い切れない複雑さがある。

本当の野獣とは、一体誰だったのか。

本当の愛とは、正義とはなんなのか、考えさせられる映画だった。




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